仕事から帰ってきて、疲れて、でもなんか三国志の話になるんですよね。
ゲームでもマンガでも。
「あ、そういえば三国志ってちゃんと知らないな」って気づいて、ちょっと背伸びしたくなる。
大人になってから思うんですけど、そういう「知りたい気持ち」って、すごく大事なんです。
だから本を手に取ってみた。でも開いた瞬間、わけのわからん人物名の洪水。
「何進って誰ですか」
「十常侍ってなんですか」。
読み進もうにも、登場人物が多すぎて、頭のなかがグチャグチャになっちゃう。
途中で寝落ちして、本が枕になる。そりゃそうなんですよ。
でもね、ここが大事なんですね。
三国志って「全部覚える」ゲームじゃなくて、実は「大きな流れ」がたった一つわかれば、あとは自動的についてくるんです。
誰が勝った、なぜそうなった、その二つだけで十分。
あとは枝葉なんですよ。
このブログは、三国志が「好き」で終わらず、
「ちゃんと分かる」物語へと変わっていく、
その過程を一緒にたどる場所です。
――もしも、三国志が本当に分かったら。
その最初の一歩を、ここから始めましょう。

利を見ては動くべし!お得な情報、見逃すなよ?
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はじめに:5分でわかる三国志演義の超基礎知識

三国志の世界に足を踏み入れる前に、まずは遭難しないための軽い準備体操から始めましょう。
分厚い小説をいきなり開いて、漢字の多さにヒェッとなってしまった経験、ありませんか?
私にもあります。
でも大丈夫ですよ。全体のルールさえわかってしまえば、あとはスルスルと冒険を楽しめるようになるんですから。
そもそも三国志演義とは?正史との違いもサクッと解説

三国志には、二つの顔があるんです。
一つは、教科書的な記録の「正史」。
もう一つは、物語として楽しむ「演義」なんですね。
たとえば、正史がカッチリした会議の議事録だとしたら、演義はハラハラドキドキの大ヒット映画のようなもの。
登場人物たちが何を考え、どんなドラマが生まれたのかが、生き生きと描かれているわけです。
演義の冒頭には「話説天下大勢、分久必合、合久必分」という一文があります。
意味は「天下の勢いは、分かれて久しければ必ず合し、合して久しければ必ず分かつ」。
つまり、バラバラの国が一つになり、また分かれていく歴史のサイクルを表現しているんですよ。
ですが、難しく考える必要はありません。
この物語は、夢を持った主人公・劉備を応援したくなるように作られているんです。
だからこそ、ゲームや漫画で見た顔ぶれが、ここでは人間らしく、ドラマティックに動いているんですね。
まずは素直に物語に浸る。
それが正解なんです。
準備はバッチリですね。次は、この三国志を三つに分ける勢力図を見ていきましょう。
三国志の勢力図解!主要3カ国と登場人物の相関図

地図を広げて、戦いの構図を見てみましょう。
基本は「魏」「呉」「蜀」という三つの勢力による、天下取りの三つ巴ゲームなんです。
まず、圧倒的な実力でリードする曹操の「魏」。
次に、守りに強く安定感のある孫権の「呉」。
さいごに、夢を追いかける劉備の「蜀」です。
ところが、ここで大事なポイントがあるんですね。
最初からこの三国があったわけではありません。
一人の皇帝のもと、バラバラだった漢の時代から、少しずつ、少しずつ、この三つの勢力に分かれていくプロセスそのものが、三国志の本当の面白さなんですよ。
とはいえ、最初から細かく追う必要はありません。
「青い服の曹操」「緑の服の劉備」「赤い服の孫権」くらいのノリで、三人が大陸を奪い合っているイメージを持つだけで大丈夫なんです。
それだけで、あんなに難しかった人間関係がスッキリとした流れに見えてくるはずですよ。
次の章で、実はこの三国が誰によってどうやって作られていったのか、その始まりの一歩を見ていきましょう。
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ちなみに、三国志の時代背景や場所が気になったら…
▶️ 🔗三国志はいつの時代?図解でスッキリ!【MAP&年表】
で、三国志の流れと地理をまるごとチェック!
【第1部】英雄たちの登場(黄巾の乱~桃園の誓い)


🗨️ 要するにこういうことなんじゃよ
乱世の幕開けよ。黄巾の乱から、劉備らの運命が動き出すのじゃ。
お待たせしました。
いよいよ物語の幕開けですよ。
400年も続いた漢王朝が、グラグラになってきたんです。
世の中が「もうダメだ~!」と悲鳴を上げたとき、歴史の表舞台にあの男たちが現れたんですね。
まるで雨上がりにタケノコがニョキニョキ生えるように、各地で英雄たちが産声を上げた。
その瞬間を、まずは一緒に覗いてみることにしましょう。
すべてのはじまり「黄巾の乱」と「桃園の誓い」(第1話)
物語の大きなきっかけは、一つの反乱でした。
「黄色い頭巾」を巻いた宗教団体、黄巾族による大反乱なんです。
ところが、このピンチをチャンスに変えたのが、後に「蜀」を作る三人だったんですね。
劉備、関羽、張飛。
彼らは酒場で偶然出会い、意気投合して桃の木の下で熱い誓いを交わしたんです。
これが有名な「桃園結義(とうえんけつぎ)」。
原文には「不求同年同月同日生、只願同年同月同日死」と記されています。
訳すと「同年同月同日に生まれるを求めず、ただ同年同月同日に死せんことを願う」。
つまり、生まれた日は違っても、同じ日に死ぬほどの固い絆を誓ったということなんですね。
現代の会社でこんな誓いをしたら、ちょっと引かれるかもしれません。
ですが、時代が時代なんです。
彼らの義勇軍が初陣を飾ったとき、この物語は一気に加速していくんですよ。
朝廷は腐りきり、新しい力が必要とされていたんですから。
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三国志の名場面といえば「桃園の誓い」。
劉備・関羽・張飛の熱い絆がどのように生まれたのか――その誓いの意味や実際の場所、史実との違いまでを徹底解説しています。
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腐敗した朝廷と「十常侍の乱」(第2話~第3話)
その一方で、国の中心である朝廷は、目も当てられない状態でした。
「十常侍」と呼ばれる10人のズル賢い役人たちが、皇帝を意のままに操って権力を独占していたんです。
まるで子分たちが親分を操るヤクザの組織みたいなものですね。
さらに悪いことに、彼らを排除しようとした大臣たちも作戦に失敗してしまいました。
宮廷は大パニック。
ドタバタ劇そのものなんです。
ところが、このドタバタの隙を突いて「待ってました!」とばかりに現れたのが、北方の強面(こわもて)なボス、董卓でした。
彼は混乱を鎮めるフリをして、そのまま朝廷を乗っ取ってしまうんですね。
まさに「火事場泥棒」そのものです。
ここから先、この暴君・董卓のやりたい放題が始まります。
彼を止めるために立ち上がる、次なる英雄たちの戦いを、これから見ていきましょう。

細かいことはいい!とりあえず酒だ酒!
【第2部】暴君の時代(董卓の専横と呂布の裏切り)


🗨️ 要するにこういうことなんじゃよ
董卓の暴政と呂布の裏切り。乱世はさらに深まっていくのじゃ
朝廷を乗っ取った董卓は、やりたい放題のブラック企業社長のようなものでした。
誰かがこの暴君を止めなければ、世の中はめちゃくちゃになってしまいます。
そこで、正義感に燃える武将たちが次々と立ち上がるんです。
ですが、ここから物語は「裏切り」と「嫉妬」のドロドロへと突入していくんですね。
暴君・董卓の専横と「反董卓連合軍」(第4話~第7話)
董卓の横暴っぷりは、それはもう凄まじいものでした。
皇帝を無理やりクビにして、自分に従いそうな幼い皇帝(献帝)を据えるなど、やりたい放題だったんです。
これにはさすがの諸将も激怒しました。
あの曹操がリーダーとなって「反董卓連合軍」を結成したんですね。
劉備たちもこの軍に参加し、董卓軍の猛将たちと激しいバトルを繰り広げます。
ところが、ここで連合軍の前に立ちはだかったのが、三国志最強の武将がいたんです。
呂布(りょふ)という男ですね。
「人中に呂布あり、馬中に赤兎あり」。
こう称されるほどの強さで、連合軍を大いに震え上がらせてしまいました。
力ではかなわない敵が現れたとき、英雄たちは何を考えるのでしょう。
次は、その答えを見ていきましょう。
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赤兎馬に乗って暴れ回った最強武将の裏の顔とは…?
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絶世の美女・貂蝉による「美女連環の計」と董卓暗殺(第8話〜第9話)
力ではどうにもならないと悟った忠臣の王允(おういん)は、ある恐ろしい計画を思いつきました。
それが、養女の貂蝉(ちょうせん)を使ったハニートラップ。
「美女連環の計」です。
のちの赤壁の戦いで船を繋ぐ作戦も同じ名前で登場するのでややこしいのですが、こちらは「二人の男の心を鎖で繋いで操る」という作戦なんです。
王允は、まず董卓に貂蝉を差し出しました。
その裏で、呂布にも貂蝉をチラつかせたんですね。
すると案の定、二人は絶世の美女を巡って大喧嘩を始めたんです。
そして、ついに。
嫉妬に狂った呂布が董卓を暗殺してしまいました。
演義には「賊臣董卓、已に誅に伏す」とあります。
訳すと「悪い臣下の董卓は、ついに誅罰に伏した」ということですね。
つまり、女の恨みではなく、女を巡る男の嫉妬こそが、一番恐ろしい武器になったんです。
力も権力も、時には感情の前では無力なんですよ。
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群雄割拠と裏切りの猛将・呂布の最期(第11話~第19話)
董卓が倒れた後、平和が訪れるかと思いきや、今度は各地のボスたちが「俺が天下を取る!」と争い始めました。
これが「群雄割拠」の時代なんです。
その中で、呂布はあちこちの勢力を渡り歩き、時には劉備の城を奪うなど、裏切りを繰り返していたんですね。
最強の武将なのに、どこにも落ち着かない。
そんな男の運の尽きも、ついにやってきました。
最後は曹操と劉備のタッグに追い詰められ、捕まってしまうんです。
処刑される直前、呂布は命乞いをします。
ですが、劉備の冷たい一言で処刑が決定してしまうんですね。
最強の武将は、己の裏切りのツケを払う形で退場していったんですよ。
いくら強くても、どこにも属さない者の末路は悲しいものなんです。
最強の武将が消え、いよいよ曹操と袁紹の頂上決戦「官渡の戦い」へ向かいます。

強さより、上司ガチャの方が大事かもしれませんね…
【第3部】二大勢力の激突(曹操の覇権と官渡の戦い)


🗨️ 要するにこういうことなんじゃよ
皇帝を握れば天下も動く。曹操の策、実に抜け目なきよ
呂布という厄介者がいなくなり、いよいよ始まります。
中国大陸の北半分をめぐる最大の決戦が。
ここで勝ち残った者が、天下に一番近い男になるんですね。
曹操がどのようにして巨大な敵を打ち破り、その裏で劉備たちがどんな苦労をしていたのか。
さっそく覗いてみましょう。
献帝擁立による曹操の台頭と劉備の逃亡(第20話~第24話)
董卓がいなくなった後、曹操は行き場を失っていた皇帝(献帝)をちゃっかり自分の手元に保護しました。
これで曹操は最強のカードを手に入れたわけです。
「皇帝の命令」という名目があれば、敵を倒すのは簡単なんですね。
さらに、曹操は劉備を食事に誘います。
そこで、こんな言葉をかけるんですよ。
「今の世の中で本当の英雄と呼べるのは、君と私だけだ」。
原文では「今天下英雄、惟使君與操耳」と書かれている有名なシーンです。
これを聞いた劉備は、スプーンを落とします。
「ヤバい、警戒されている!」。
そう悟った劉備は、隙を見て曹操の元から逃げ出してしまうんですね。
とはいえ、逃げた先でもすぐに曹操軍にボコボコにされてしまいます。
劉備、関羽、張飛の三人はバラバラに生き別れてしまうんですよ。
絶望的な状況の中で、一人の武将が奮起します。
それが、劉備への忠義を全身で示す関羽だったんです。
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関羽の忠義が光る「千里行(五関突破)」(第25話~第28話)
離れ離れになった三人のうち、関羽だけは劉備の奥さんたちを守るため、一時的に敵である曹操に降伏していました。
曹操は関羽のことが大好きで、あの呂布の愛馬だった「赤兎馬(せきとば)」までプレゼントして猛烈にアピールします。
「一緒にいようぜ」という感じですね。
ですが、関羽の心は全く揺るぎません。
劉備が生きていると知るやいなや、曹操に手紙を残して奥さんたちと一緒に出発してしまうんです。
道中、立ちふさがる曹操軍の関所を次々と突破していきます。
次々と敵の将を倒していきます。
このエピソードは「過五關斬六將(五関を過ぎ六将を斬る)」として、演義の中でも屈指の人気シーンなんですよ。
忠義という二字だけで、どこまでも進む男。
それが関羽だったんです。
こうして、三人は無事に涙の再会を果たすことになります。
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さらに関羽の「五関斬六将」の裏に隠された真実を知りたい方へ。
▶️ 🔗関羽の千里行|曹操との“秘密協定説”を徹底考察【五関斬六将の裏に迫る真実】
華北の覇者が決まる「官渡の戦い」(第30話~第33話)
そのころ、曹操にはとてつもなく大きな壁が立ちふさがっていました。
名門出身で巨大な軍事力を持つボス、袁紹(えんしょう)です。
兵の数では圧倒的に袁紹が有利でした。
ところが、ここに大きな差が生まれたんですね。
袁紹はプライドが高くて、部下のアドバイスを全く聞かなかったんです。
その一方で、曹操は部下の意見に耳を傾け、敵の弱点を見逃しません。
情報から戦略を立て、一気に袁紹軍の食料庫を奇襲して燃やしてしまうんですね。
結果、少数の曹操軍が大逆転勝利を収めました。
これで曹操は中国大陸の北半分を制覇します。
ダントツのトップ企業へと躍り出たわけです。
北の覇者となった曹操に対し、逃げ続ける劉備。
ついにあの天才軍師が動き出します。

恩は受けたが、主は一人…寄り道はここまでよ
【第4部】最大の山場(三顧の礼~赤壁の戦い)


🗨️ 要するにこういうことなんじゃよ
孔明得て形勢一変。智こそ兵に勝る力となるのじゃ
いよいよやってきました。
三国志の一番おいしいところ。
最大のクライマックスですよ。
逃げてばかりだった劉備が、ついに「最強の頭脳」を手に入れます。
そして、圧倒的な大企業となった曹操に、ベンチャー企業の劉備と孫権がタッグを組んで挑むんです。
ここからは一瞬も目が離せませんよ。
軍師・徐庶との出会いと三顧の礼(第34話~第39話)
いつも負けてばかりの劉備は、痛感していました。
自分には「軍師(ブレイン)」が足りないんだと。
そこで出会ったのが徐庶(じょしょ)という優秀な男だったんです。
ですが、彼はすぐに曹操に引き抜かれてしまいます。
しかし、彼が去り際に教えてくれた言葉がありました。
「私より百倍すごい天才がいますよ」。
それが、あの諸葛亮(孔明)だったんですね。
劉備は「ぜひ会いたい!」と、彼の家へ三度も足を運びました。
これが有名な「三顧の礼」です。
孔明は劉備の熱意に打たれ、ついにニート生活を卒業します。
彼が最初に提案したのが「天下三分之計(天下三分の計)」でした。
意味は、こうです。
「曹操には勝てないから、孫権と仲良くして、三つの国でバランスを取りましょう」。
つまり、弱小企業が大手に対抗するための、天才的な事業計画だったんですよ。
一人の天才が、戦略の全てを変えてしまった瞬間なんです。
趙雲と張飛が大活躍「長坂の戦い」(第41話~第42話)
孔明という優秀なコンサルタントを迎えた劉備。
ですが、会社はまだヨワヨワでした。
そこへ、曹操の大軍が「劉備を完全に潰すぞ!」と押し寄せてくるんです。
劉備はあわてて逃げ出しますが、途中で奥さんや赤ん坊とはぐれてしまいました。
ここで大活躍したのが、イケメン武将の趙雲(ちょううん)です。
彼は曹操の軍勢のど真ん中に単騎で突っ込みます。
見事に赤ん坊を救い出したんですね。
さらに、張飛(ちょうひ)が「長坂橋」という橋の上に一人で立ちふさがりました。
「我乃燕人張翼德也!誰敢與我決一死戰?」
訳すと「我こそは燕人張飛なり!誰か俺と死闘を演じる者はいるか!」。
彼はこう大声で叫んで、曹操軍をビビらせて追い払ってしまうんです。
まさにヒーロー映画のような大立ち回りなんですよ。
二人の武将の勇気が、劉備と赤ん坊の命を救ったんです。
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三国志ファンに長年“推され続けている”武将・趙雲。
その強さ、人柄、そして感動の最期まで、彼の魅力を総まとめした記事はこちら👇
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三国志初心者の方にもわかりやすく、張飛の魅力を解説しています。
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三国志最大の決戦「赤壁の戦い」(第43話~第50話)
命からがら逃げ延びた劉備たちは、いよいよ孫権(呉)と業務提携を結びました。
曹操軍を迎え撃つ準備が整ったわけです。
これが三国志で最も有名な「赤壁(せきへき)の戦い」なんですね。
曹操軍は船酔いを防ぐため、船同士を鎖で繋ぐ「連環の計(れんかんのけい)」を採用していました。
ところが、これは孔明たちの罠だったんです。
孔明が祈祷で東南の風を吹かせると、そこへ火をつけた船が突っ込みます。
繋がれた曹操の船団は、あっという間に大炎上してしまうんですね。
演義には「火借風威、風助火勢」と書かれています。
訳すと「火は風の威を借り、風は火の勢いを助く」。
つまり、火と風が互いに助け合う、自然の力を巧みに利用した戦いだったんです。
こうして、弱小連合軍が絶対王者の曹操に大勝利を収めました。
最高のカタルシスで、第4部は幕を閉じるんですよ。
大ピンチを乗り越え、ついに三国志の「三つの国」が完成する時代がやってきます。
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赤壁の戦いの流れ、勝因・敗因、さらに魏・呉・蜀の行方までを図解で整理しました。10分で要点がつかめる決定版です。
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火つけるだけで勝てるなら、最初からやっとけよな!
【第5部】三国鼎立(劉備の蜀建国と関羽・張飛の死)


🗨️ 要するにこういうことなんじゃよ
鼎立成るも油断は禁物。慢心と怒りが破滅を招くのじゃ
さあ、ついにあの劉備が自分の国を持つ時代がやってきました。
ところが、夢が叶ってハッピーエンドとはいかないんです。
それが三国志の恐ろしいところなんですね。
ここから先は、長年苦楽を共にしてきた英雄たちとの、涙なしでは語れないお別れラッシュが始まります。
ハンカチの用意はいいですか?
劉備の益州平定と「三国鼎立」の完成(第60話~第73話)
赤壁の戦いで大勝利した劉備は、ついに手に入れました。
「益州(蜀)」という豊かな土地をです。
これで孔明の計画通り、魏・呉・蜀の三つの会社がにらみ合う「三国鼎立」が完成したんですね。
さらに、劉備は「漢中王」という立派なタイトルまで名乗る大出世を果たしました。
原文にも「為漢中王」
と誇らしく書かれています。
ずっと家無しのフリーター状態だった劉備が、ついに大企業の社長になったわけです。
感動もひとしおですね。
ですが、平和な時間は長くは続きませんでした。
この最高の絶頂期が、実は悲劇の始まりだったんです。
軍神・関羽の死と荊州陥落(第74話~第77話)
ところが、荊州の留守を任されていたあの無敵の関羽が、思いもよらないピンチに陥ります。
曹操と戦って大活躍していた隙に、なんと。
味方だと思っていた孫権(呉)に裏切られ、背後から襲われてしまうんですね。
罠に落ちた関羽はついに捕らえられました。
首を刎ねられてしまったんです。
演義には「公年五十八歳(関公、享年58歳)」
と静かにその死が記されています。
ゲームでいつも敵をなぎ倒していたあの最強の軍神が、こんなにあっけなく退場してしまうなんて。
本当にショックですよね。
ここから運命の歯車が狂い始めるんですよ。
曹操の死と「魏」の建国(第78話~第80話)
その一方で、関羽の死から間もなく、最大のライバルだった曹操も病に倒れてしまいます。
彼は最後まで皇帝の座を奪うことはありませんでした。
ですが、息子の曹丕(そうひ)が漢王朝を完全に終わらせます。
「魏」という新しい国を建国したんですね。
演義には「曹丕廢帝篡炎劉(曹丕、帝を廃し炎劉を奪う)」
と書かれています。
劇的な展開です。
長年、圧倒的なカリスマ性で三国志を引っ張ってきた巨大企業のトップが、ここでついにこの世を去ったんですよ。
曹操がいなくなったことで、残された劉備の怒りの矛先は、裏切った孫権へと向かうことになります。
張飛の死と劉備の復讐「夷陵の戦い」(第81話~第84話)
次に、関羽の仇を討つため、劉備は怒りに任せて孫権の国へ全軍を突撃させました。
ですが、ここでさらなる悲劇が起きたんです。
出陣の準備中、お酒を飲んで暴れた張飛が、部下に暗殺されてしまいました。
「急兄讐張飛遇害(兄の仇を急ぎ張飛害に遭う)」
あまりに悲しい最期ですね。
それでも劉備は止まりません。
「夷陵(いりょう)の戦い」へと突き進んだんです。
ですが、冷静さを失った劉備の陣形は隙だらけでした。
呉の陸遜に火攻めを食らい、大軍勢が文字通り灰になってしまう。
大惨敗を喫してしまうんですよ。
無念の劉備崩御「白帝城の託孤」(第85話)
さいごに、夢も親友も軍隊も、すべてを失った劉備は、ショックで病に倒れます。
「白帝城」というお城で最期の時を迎えるんですね。
彼は枕元に孔明を呼び寄せました。
「息子の才能が足りなければ、あなたが国を治めてくれ」。
こう遺言を残したんです。
これが有名な「白帝城の託孤(たくこ)」です。
桃園の誓いで「同じ日に死のう」と誓い合った三兄弟は、天下統一の夢半ばで、次々とこの世を去ってしまったんですね。
劉備という大きすぎる柱を失った蜀は、ここからどうなってしまうのでしょうか。
ですが、彼らの熱い想いは、しっかりと孔明へと引き継がれていきます。
託された夢を叶えるため、ついに天才軍師・孔明が最後の戦いへと立ち上がりますよ。

社長、まずは深呼吸からお願いできますか…?
【第6部】最終決戦(諸葛亮の北伐~五丈原の戦いと三国の滅亡)


🗨️ 要するにこういうことなんじゃよ
智尽くすも天命尽きる。最後に笑うは司馬の血筋よ
さあ、いよいよやってきました。
長かった三国志の旅も最終章です。
頼れる社長の劉備を失った後、残された天才コンサルタントの諸葛亮孔明が、たった一人で大きな夢を背負って戦う時代なんですね。
そして、あなたが一番知りたかった「結局、最後に勝ったのは誰なの?」という最大の疑問の答えも、ここで明らかになります。
最後まで一緒に見届けましょうね。
後顧の憂いを絶つ諸葛亮の南征「七縦七擒」(第87話~第90話)
まず孔明は、最大の敵である魏に攻め込む前に、足元を固める必要がありました。
会社の裏口にあたる南の地域で、孟獲(もうかく)という豪傑が反乱を起こしていたんです。
そこで孔明は自ら軍を率いて、南のジャングルへと出陣しました。
ですが、ただ力ずくで倒しても、またすぐに反乱を起こされてしまいますよね。
そこで孔明が使ったのが、驚くべき作戦でした。
「捕まえた敵のボスをわざと逃がしてあげる」。
とんでもない作戦です。
捕まえては逃がし、逃がしては捕まえを繰り返すこと、なんと七回。
演義でも「七縱七擒(七たび放ち、七たび擒う)」
と書かれる有名なエピソードなんですよ。
さいごには孟獲もすっかり心酔して、涙を流して降伏しました。
「もう二度と裏切りません!」。
こう言ったんです。
こうして孔明は、南の不安を完璧に消し去ったんですね。
涙の「出師の表」と宿敵・司馬懿との死闘(第91話~第103話)
南を平定した孔明は、ついに決意しました。
亡き劉備との約束を果たすため、巨大企業である魏への総攻撃を決意したんです。
出発の前に、孔明は若い皇帝に向けて一通の手紙を書きました。
それが「臣亮言。先帝創業未半、而中道崩殂(先帝は事業の半ばで崩御されました)」
で始まる、あの有名な「出師の表」です。
亡き社長への熱い想いが溢れるこの文章は、今でも読む人の涙を誘うんですよ。
ですが、そんな孔明の前に、これまでの人生で最強にして最悪のライバルが立ちふさがりました。
魏の天才軍師、司馬懿(しばい)です。
最初はバチバチにやり合っていた両者ですが、孔明の恐るべき罠にかかって危うく命を落としかけた司馬懿は、悟ったんです。
「まともに戦っては勝てない」。
そこから彼の作戦は、徹底的な「ひきこもり」に変わってしまいました。
孔明から女物の服を送りつけられました。
「出てこないなんて男じゃないね」。
強烈な挑発を受けたんですね。
ですが、司馬懿はじっと我慢して、陣から出なかったんです。
天才同士の息詰まるような我慢比べが、何年も続くことになります。
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三国志後半の最大の見せ場、諸葛亮孔明の「北伐」。なぜ彼は5回も強大な魏に挑み続けたのか? その目的、流れ、そして結果までを、孔明の意外な人間味も交えながら分かりやすく解説しています。読めば三国志後半がもっと面白くなります!
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巨星墜つ「五丈原の戦い」と死せる孔明(第104話)
過労とストレスが重なり、孔明の体は限界を迎えていました。
ライバルの司馬懿からも見抜かれてしまったんです。
「あんなに激務を抱え込んでいるのに、ご飯を少ししか食べないなんて、長く生きられるはずがない」。
こう言われるほど、身も心もボロボロだったんですね。
そして「五丈原(ごじょうげん)」という戦場で、ついに病に倒れてしまいます。
秋風が吹く陣中で、孔明は星を見上げながら静かに息を引き取りました。
本当に悲しい最期ですよね。
ところが、天才の知恵は死んでからも生きていたんです。
孔明の死を知って攻め込んできた司馬懿の前に、生前と変わらない姿の「孔明の木像」が現れたんですね。
司馬懿は震え上がりました。
「しまった、孔明の罠か!」。
こう思ったんです。
慌てて逃げ出してしまいました。
演義にもある「死諸葛能走生仲達(死せる諸葛、生ける仲達を走らす)」
という言葉の通り、最後の最後でライバルを出し抜いたんですよ。
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「えっ、死んだ孔明に司馬懿が逃げた!?」という有名すぎる名言
【死せる孔明、生ける仲達を走らす】。
木像エピソードの真相や、史実との違いなどをちびキャラと一緒に爆笑解説しています👇
▶️🔗 死せる孔明、生ける仲達を走らすとは?|三国志の名言解説!
三国の滅亡と晋の天下統一(第105話~第120話)
孔明という大きな柱を失った蜀は、その後少しずつ力を失っていきました。
ついに魏に降伏して滅んでしまったんです。
さて、ここで考えてみてください。
天下を取ったのは、曹操の魏だったのでしょうか?
実は違うんですね。
なんと、あの孔明を苦しめたライバルの司馬懿の孫が、魏の国を乗っ取ってしまったんです。
「晋(しん)」という新しい国を作ったんですよ。
そして、最後まで残っていた呉も、その晋にあっさりと降伏してしまいました。
演義の結びにある「三分歸一統(三分して一統に帰す)」
の通り、三国志のオチは衝撃的なものでした。
「司馬懿の孫が全部持っていった」。
これが本当のオチなんですね。
でも、覚えていてください。
必死に夢を追いかけた彼らの姿は、勝敗を超えて1800年経った今でも、私たちに元気をくれる最高の物語なんですよ。
こうして三国の熱い戦いは幕を閉じました。
それでは最後に、これまでの旅をサクッと振り返って終わりにしましょうね。

結局、我慢した者が全部持っていくのだよ
まとめ:三国志演義はなぜ面白いのか?


🗨️ 要するにこういうことなんじゃよ
勝敗より人の生き様こそ、世に残る価値となるのじゃ
全120話という長大な歴史の旅。
本当にお疲れ様でした。
一気に駆け抜けてきましたが、いかがでしたか?
三国志が1800年もの間、国境を越えて愛され続けている理由。
それは、単なる陣取りゲームや戦争の記録ではないからなんですね。
演義に添えられている有名な詩に、こんな一節があります。
「青山依舊在、幾度夕陽紅(青山は昔のままにそこにあるが、夕陽は幾たび赤く染まったことだろう)」
訳すと、こういう意味なんです。
山々は昔のままそこにあるけど、歴史の中で何度も何度も夕陽が赤く染まってきた。
つまり、どれだけ偉大な英雄でも、いつかは歴史の中に消えていく。
そうなんですね。
それでも、不器用な大人たちが本気で夢を追いかけ、失敗し、次の世代へバトンを渡していく姿に、私たちはどうしても心を揺さぶられてしまうんです。
理不尽な目に遭いながらも、仲間を信じてジタバタと立ち上がる劉備たちの生き様。
現代の会社社会で毎日戦うあなたに、きっと見えない勇気をくれるはずですよ。

で、次の人生でもまた義兄弟やってくれるか?
もっと三国志を知りたい初心者におすすめの漫画・小説


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学ぶなら物語で入るがよい。理解も愛着も深まるぞ
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一つ目:横山光輝先生の漫画『三国志』
まず一つ目は、定番中の定番ですね。
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二つ目:吉川英治先生の小説『三国志』
そして二つ目が、日本における三国志のバイブルです。
吉川英治先生の小説『三国志』ですね。
ですが、心配になる気持ちもわかるんです。
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Q:三国志演義とは?
A:後漢末〜三国時代を舞台に、劉備・曹操・孫権らの活躍を描いた歴史小説で、史実をもとにドラマ性が強く描かれています。
Q:結局、誰が天下を取った?
A:最終的には魏でも蜀でも呉でもなく、司馬懿の孫が建てた「晋」が中国を統一します。
Q:三国志はどんな流れ?
A:漢の崩壊→群雄割拠→三国鼎立→諸葛亮の北伐→蜀滅亡→晋の統一、という大きな流れです。
Q:有名な見どころは?
A:桃園の誓い、官渡の戦い、赤壁の戦い、三顧の礼、五丈原の戦いなどが特に有名です。
Q:初心者が挫折しないコツは?
A:まず全体の流れを把握し、人物は「劉備・曹操・孫権」の3人だけ覚えると、物語が一気に理解しやすくなります。


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